桃山台駅より徒歩6分 吹田市(千里)
心療内科・精神科 ひろたクリニック
人の前で緊張が強すぎて、学校や仕事に行くことができないなど生活に支障を来たす場合、社交不安症(Social Anxiety Disorder: SAD)である可能性があります。
・人前で赤面する
・人前で動悸がする
・人前で体や声が震える
・人前で汗をかく
・人前でお腹が痛くなる
などがあります。
多くの場合15歳前後で発症し、大人になってから発症することは少ないと言われています。
以前は「内気」「引っ込み思案」と性格の問題とされてきましたが、実は脳の中の扁桃体という部位が過敏に反応することが原因であることがわかりました。
そして、その過敏性はお薬による治療で抑えることが可能です。
■お薬を処方します。
SSRI | 脳内でセロトニンという物質の活動を高めるお薬です うつ病の治療薬ですが、扁桃体の過敏性を抑えることがわかっています |
抗不安薬 | 不安をやわらげるお薬です 「もし発作が出たらどうしよう」という不安(予期不安)をやわらげて、行動の幅を保ちます |
漢方薬 | 症状や状況によって有効なことがあります |
SSRIは少量から始めて少しずつ常用量にしていきます。SSRIはきちんと効果が現れるまでに数週間かかるので、効果が早く現れる抗不安薬を一緒に服用して治療することが一般的です。
初めは週に1度ほどのペースでの通院していただくことが多いです。
お薬の副作用や症状の変化のチェックをします。
お薬の効果はすぐに現れるわけではなく、1~2週間服薬を続けてから現れることが多いです。
症状やお薬の内容が安定されたら2週間に1度ほどのペースで通院していただくのが平均的です。
長期間、安定されていれば月に1度ほどのペースで通院していただく場合もあります。
お薬を始めて2週間ほどで効果が現れますが、症状が良くなっても再発防止のために半年間~1年間は治療を継続することが大切です。